教育情報部

公立高校で ICT 担当をしています。

*【教員向け】保護者会の待ち時間対策:クラスの様子をスライドショーで見せる【写真 画像 動画 Windows Photo フォトアプリ】

私の勤務校では、年2回保護者会があります。

保護者の方が遅れて来校される、ということはほぼなく、

予定の時刻よりもかなり余裕をもって来られる方が多いので、

非常に助かっています。

 

逆に待ち時間が長くなってしまい申し訳なく感じています。

 

初めて担任を持った頃は、

保護者会用に学級通信のようなものを作って、

クラスの様子を文章と写真で紹介したり、

今後の予定を載せて、

それを待ち時間の間に読んでもらうようにしていましたが、

最近は余裕がなく、なかなかできていません。

 

もっと簡単に手間なく、

クラスの様子が保護者の方にわかってもらえる方法はないか、

と考えていました。

 

教室の外にタブレットを置いて、スライドショーで写真を流すことに

私の勤務校では、保護者会の会場は教室で、

予定の時刻までは、保護者の方に廊下で待っていただくことになっています。

 

少子化に伴う学級数の減少で余った教室が数教室あるので、

そこを控室として設定しているので、

そこで待っている方もいます。)

 

教室の外に机を置いて、

その上に配布物とともに、タブレットを置き、

そのタブレットの中で、クラスの写真を

スライドショーとして流すことにしました。

 

最近では、あらかじめクラスの様子を動画に撮っておいて、

その動画を流すようにしています。

 

こまめに準備を行えば、それほど準備は大変ではありません。

 

準備1:行事や授業内で5秒程度の動画をたくさん撮っておく

私が勤務している都道府県では、

職員に対して1台の Windows 搭載タブレットが支給されています。

 

そのタブレットには前面と背面にカメラがついているので、

主にそのカメラで写真や動画を撮っています。

 

通常の教科の授業では、

個人的にあまり余裕がないので、

撮影はできませんが、

例えば、ペアワークやグループワークをしている間に

その様子を撮ることはできると思います。

 

また、ホームルームの時間や探究的な学習の時間は

グループワークが中心なので、

机間指導をしている間に

通常の授業よりも簡単に動画や写真を撮ることができます。

 

1つの動画は5秒程度にして、

できるだけ多くの生徒が映るように、

表現が適切かわかりませんが、「クラスの中でも目立たない子」が

できるだけ映るようにしています。

 

(この辺りは学校やクラスの実情によって変わってくるかもしれません。)

 

学校行事でも

同じように動画を撮っておきます。

 

準備2:撮影した画像や動画を1つのフォルダに集める

Windows のカメラで撮影した画像や動画は

設定を変更していなければ、

「ピクチャ」の中の「カメラロール」に保存されます。

 

私が勤務する自治体では、

Windows 搭載タブレットのローカルフォルダに

個人情報を保存することはできないので、

念のため、写真や動画を撮り終えるごとに

申請した USB の中にデータを移し替えています。

 

保護者会の前に、撮影した画像と動画を

デスクトップに作ったフォルダに移し、

撮影に失敗したものや映さないものを取り除いておきます。

 

準備3:Windows の「フォトアプリ」でスライドショーにする

デスクトップに作ったフォルダに

スライドショーとして流す写真や動画を集めます。

 

今回は説明のため、「1」から「5」と書いただけの画像を用意しました。

 

スライドショーにするには、

どれでもよいので、どれか1つを「フォトアプリ」で開きます。

 

開いたら、画像を右クリックします。

そして、メニューの中から「スライドショー」を選択します。

 

(画像は Windows 11 にインストールされている「フォトアプリ」です。

Windows 10 の「フォトアプリ」では、右上にメニューがあったはずです。)

 

これでフォルダに入っている画像と動画がスライドショーとして映し出されます。

 

動画として編集したように見えますが、

実際はフォルダの中身をただ流しているだけです。

 

でも、教室の外にタブレットを置いておくのは危ないかも

そんな不安が頭をよぎりました。

 

端末自体がなくなるのは弁償で済みますが、

個人情報が入った端末を紛失したら

大変なことになります。

 

そこで次のようにすることにしました。

 

プロジェクター使って流すことに

 

私の勤務する学校では、

廊下と教室を仕切る窓(前後の扉以外の真ん中の部分)は

すりガラスになっています。

 

そこに教室の内側から廊下側に向かって、

プロジェクターで動画を映すことにしました。

 

図にすると、次のようになります。

 

 

思いのほかきれいにスライドショーを映すことができました。

廊下側から見た様子です。

修学旅行での飛行機の様子を映しています。

教室側から映しているので、左右反対です。

プロジェクターの設定で左右を反転させることもできますが、

手間を掛けないことが優先なので、そのままにしました。

 

ガラスの後ろ側には教室のプロジェクターがあり、

映している動画の光量によっては

ややまぶしく感じますが、

許容範囲だと思います。

 

サイズは小さいですが、

この画像を撮影した位置のすぐ後ろに

順番を待つための椅子が置いてあるので、

このくらいで十分だと思います。

 

これでタブレットもプロジェクターも

教室の中に置くことができるので、

紛失のリスクはほぼなくなりました。